Adobe Campaign Classicで顧客への配信を管理する企業・保守担当者へ
Adobe Campaign Classicの重大な弱点、誰が更新する?
メール配信を止めたくない。けれど、重大な更新を誰に頼めばよいか分からない。Adobe Campaign Classic(アドビ・キャンペーン・クラシック)には、運用方法によって対応が変わる修正案内が出ています。Adobeがホストする環境は今回の修正を実施済みで、顧客の操作は不要と案内されています。自社管理や併用運用では、製品名と版、Adobeと自社の分担を確認してください。確認する順番と、担当者へ渡せる質問を整理します。
記事公開・一次資料確認:2026-10-29 / 問題の公表:2026-10-27 / 日本プロダクトマネージメント合同会社
どんな機能? 名前を知らなくても、使っているかも。
Adobe Campaign Classicは、顧客情報や配信先、メールなどの配信手順を管理する製品です。たとえば案内メールの対象を選び、決めた時刻に送る業務に使います。今回の対象はCampaign Classic v7の該当版。Adobe ReaderやCreative Cloud、ほかのメール配信サービスを使う全企業の問題ではありません。
説明用の例です。同じCampaign Classicでも、Adobeが全体を運用する契約なら今回の修正記録を確認するところから。自社のが含まれるなら、Adobeと自社保守の担当範囲を確認して、配信を守る更新計画を立てます。製品名が同じだけで、全員へ同じ作業を案内しないことが最初の判断です。
運用方法 → 相談する相手 → 版とbuildを確認
同じCampaign Classicでも、更新を受け持つ相手は違います。契約と実際の管理範囲から、自社の行を選んでください。
- Adobeがホストする環境 → 提供側の修正記録
- 今回の修正はAdobeが対応済みで、顧客の操作は不要と公式に案内されています。自社の環境がその運用形態に当たるかを確認。すべての契約・連携について何もしなくてよい、という判断には広げません。
- 自社で管理する環境 → 自社の専門担当・保守会社
- オンプレミスは、自社側でを管理する形です。製品名、サーバーと操作用コンソールの版・build、修正記録を照合。更新・再起動・配信の試験と、停止・復旧の担当を決めます。
- Adobeと自社の併用 → Adobe Customer Careと自社保守
- ハイブリッドは管理を組み合わせる形です。どちらがどの部分を更新するかをAdobeの窓口と調整し、自社だけで一括変更しません。とコンソールの版、配信の再開を確認する担当もそろえます。
- 運用方法が不明 → 契約・保守窓口から確認
- 「メールを送れている」だけでは判断できません。Campaign Classic v7か、誰が管理しているか、どの版とbuildかを聞きます。APSBの修正版は7.4.4 build 9403。すでに新しい版なら巻き戻さず、最新安定版と当該修正の根拠・互換性を担当者に照合してもらいます。
これはJPMが作成した担当確認の図です。個別環境の診断や更新作業ではありません。実際の修正・停止時間・費用は、Adobeと保守担当者へ確認してください。
何が起きるおそれがある?
10月27日のAPSB26-162は、Campaign Classicの複数の問題を(クリティカル、重大)と評価しています。中心にある-2026-105781は注入(エスキューエルちゅうにゅう)。への指示に不正な命令を混ぜられる弱点で、情報の閲覧・変更や業務停止につながるおそれがあります。CVE(シー・ブイ・イー)は、公開された弱点を識別する番号です。
-2026-105781の公式評価では、ネットワーク越しに、正規のログイン情報や利用者のクリックを必要としない条件が示されています。同じ告知にあるCVE-2026-104353などのコード実行の問題には、低い権限のアカウントが必要です。告知内のすべての問題を『ログインなしで同じ攻撃ができる』とまとめません。実際にどこから届くか、利用や設定は、保守担当者に確認してください。
対象と、修正を分けて確認する。
- 影響するバージョン・条件
- 公式の対象はWindows・Linux上のAdobe Campaign Classic ACC v7、7.4.4 build 9402以前です。build(ビルド)は同じ版の中の細かな更新を区別する番号。保守担当者はクライアントコンソールのHelp > About等で、と操作用コンソールの両方を確認します。画面を見られない場合も、担当者に製品・運用方法・番号を聞くところから始められます。
- 修正版・更新先
- APSB26-162が示す修正版は7.4.4 build 9403です。公式リリースノートでは10月15日付で案内され、反映の完了にはCampaignのnlserver(エヌエルサーバー)の再起動が必要とされています。10月27日の告知日と、修正版の案内日を分けて読んでください。
- あわせて知っておきたいこと
- 確認時のリリースノートには7.4.5 build 9420も一般公開の安定版として掲載されています。APSBが明示する修正版9403と、利用中の版で選べる最新安定版を保守担当者に照合してもらいましょう。公式の累積説明は同じ内のbuildが対象です。別の版への修正の継承を番号だけで判断したり、すでに新しい版を使う環境を9403へ巻き戻したりせず、OS・・接続先・独自設定との互換性と正式な対応を確認します。
確認日以降に、新しい修正や案内が出る場合があります。適用時は保守担当者が最新の公式情報と照合してください。
担当者と、何から進める?
- 01
Adobeが運用する環境か、自社も管理しているかを確認
Adobeは、同社がホストする環境には今回の修正を実施済みで、顧客側の対応は不要と案内しています。これは今回の修正についての説明です。自社が使う環境の運用形態と、該当する修正記録を確認しましょう。オンプレミスは自社側で管理する形、ハイブリッドはAdobeと自社側の管理が組み合わさる形です。ハイブリッド等の更新はAdobe Customer Careと調整し、自社だけで一括作業しません。
- 02
配信予定と、戻せるバックアップをそろえる
専門担当者と、対象環境の全体、設定、残したい独自の変更の控えと方法を確認。配信待ち・実行中の処理、停止の影響、連絡担当、再開と復旧を決める責任者を整理します。過去のが疑われる場合は、更新や復元で記録を失う前に調査担当者へ相談します。
- 03
複製環境で、外部へ誤配信しない試験をする
と分けた試験環境で、外向きの配信や連携を止める準備を専門担当者が確認します。架空の宛先データと管理された試験先を使い、ログイン・配信対象の選択・処理の流れ・必要な連携を確認。実顧客へ試験メールを送ることや、本番の予定を無断で動かすことは避けます。
- 04
更新・再起動の後に、配信の再開を確認
作業の前に停止の範囲と時間、失敗時の戻し方を合意します。更新後はと操作用コンソールの版を照合し、必要な再起動と主要操作を確認。停止前の配信や処理が意図した状態で再開し、漏れや二重実行がないかを担当者と点検します。一般の更新手順にある作業時間の目安を、自社の停止時間や費用の保証にはしません。
保守会社に、このまま聞けます。
当社でAdobe Campaign Classic ACC v7を使っているか、運用形態と現在のサーバー・操作用コンソールの版/buildを確認してください。APSB26-162の該当性と修正の実適用を、根拠付きで教えてください。Adobeが運用する部分と自社保守の分担、更新先の互換性、必要な再起動、停止の範囲と時間、配信予定への影響、バックアップ・復元、外部へ誤配信しない試験、再開時の漏れ・二重実行の確認、工数・費用を相談したいです。未確認の点も残してください。顧客名簿やパスワードは、この確認文に添付しません。
公式の説明を確認する
- Adobe公式:対象・修正版・重大度・成立条件(10月27日) ↗
- Adobe提供CVE記録:105781の条件と影響 ↗
- Adobe提供CVE記録:104353は低権限アカウントを要する別の問題 ↗
- Adobe公式:修正版9403・ホスト環境の対応・再起動(10月15日) ↗
- Adobe公式:運用形態別の更新担当と安定版・コンソールの扱い ↗
- Adobe公式:対応OS・データベース等の互換性 ↗
- Adobe公式:専門担当による更新準備・バックアップ・複製環境 ↗
- Adobe公式:更新中の配信停止・再開・復旧と試験 ↗
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